上海は、中国の中でも有数の経済都市です。
そのため、近年では物価が非常に上昇しており、上海でも地域によって格差が出てきている状況です。
では、実際に上海の物価状況では、生活費がどれくらいかかるのか、現地で生活している私(上海在住ライターM)の例をご紹介します。
この記事でお伝えすることは、次の通りです。
〇上海の1ヶ月の生活費
○上海の家賃物価状況
○上海の食費物価状況
こちらの記事を読んでくださいますと、「上海の物価事情」についてご理解いただけます。
それでは、解説いたします。
上海の物価事情がわかる!実際の生活費公開
上海で実際に生活をしていますが、日本と同水準の生活を上海でもした場合、どのくらいお金がかかると思いますか。
物価の影響もあるので、日本と全く同じ生活は難しいですが、食品などは日系スーパーもあるので、近いものを購入できます。
今回は、夫婦2人暮らしでの生活を例に、ご紹介していきます。
上海の1ヶ月の生活費
1ヶ月の生活で必要なお金を計算したところ、約13万元、日本円で約20万円程度のお金がかかることがわかりました。
今回は、交際費および雑費は抜いた、主な生活費で計算しています。
1ヶ月の例ですが、内訳は下記の通りです。
記載の日本円は、1元=約16円で計算しています。
家賃:約11,000元(約180,000円)
食費:約2,000元(約32,000円)
光熱費:約150元(約2,400円)
通信費:約100元(約1,600円)
交通費:約50元(約800円)
この他、交際費や雑費が加わります。
交際費について、外食等は場所やランクにもよりますが、居酒屋で飲み会くらいの感じでも、日本よりは少しお金がかかる印象で
す。
テーマパーク等は、公園など有料の施設もあれば、無料で開放しているところもあります。
雑費については、上海ではネット通販が主流なので、安い商品を選んで購入することができます。
基本的に配送料もかかわらない商品が多いため、衣服も生活用品も安く手に入ります。
内訳をみると、光熱費・通信費・交通費が日本と比べ、非常に安いことがわかります。
これらは、生活にはかかせない出費なので、こういった物価が安い点は、上海生活のメリットですね。
締めているのは、家賃と食費でした。
では、これらの物価状況はどうなっているのか、詳しくご紹介していきます。
上海の物価指数
上海の物価指数(CPI)は、上海市での消費者が日常的に購入する商品やサービスの価格変動を測定するものです。CPIは、2011年12月を基準年として100としています。2022年12月の上海のCPIは102.1でした。つまり、2011年12月と比べて2.1%上昇しています。
CPIの上昇は、食品価格の上昇と非食品価格の上昇が主な要因となっています。食品価格は2022年12月で103.8となり、前年同月比2.5%上昇しました。非食品価格は2022年12月で101.1となり、前年同月比1.8%上昇しました。
上海の物価指数は、中国の経済成長や消費者の購買力を知る上で重要な指標です。
上海の物価上昇率
国家統計局上海調査総隊は2023年5月17日、上海市の2023年4月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比0.1%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.6ポイント低下した。2021年3月以来、最低値。
主な項目別では、食品が0.1%上昇、非食品が0.1%上昇。食品のうち、肉類が0.3%上昇、野菜が0.4%下落、果物が0.1%上昇。非食品のうち、住居が0.1%上昇、交通・通信が0.1%上昇、教育が0.1%上昇、文化・娯楽が0.1%上昇、日用品が0.1%上昇、医薬品が0.1%上昇。
上海市のCPIは、2022年12月から6か月連続で上昇率が鈍化している。これは、中国経済が減速し、需要が低迷していることが原因とみられる。
上海の物価2022年
上海の物価は、中国の他の都市と比べて高くなっています。2022年12月の上海の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.1%上昇しました。これは、北京の1.5%、広州の0.9%を上回っています。CPIの上昇は、食品価格の2.5%の上昇と非食品価格の1.8%の上昇が主な要因となっています。食品価格の上昇は、豚肉価格の22.4%の上昇や野菜価格の10.3%の上昇が主な要因となっています。非食品価格の上昇は、交通費の2.9%の上昇や住宅費の1.8%の上昇が主な要因となっています。
上海の物価は、中国の経済成長と人口増加により、今後も上昇していくと予想されています。
上海の物価|日本との比較
上海の物価は、日本に比べて安いと言えます。2022年12月の上海の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.1%上昇しました。これは、日本の同月CPIの0.2%の上昇を上回っています。CPIの上昇は、上海の食品価格の2.5%の上昇と非食品価格の1.8%の上昇が主な要因となっています。一方、日本のCPIの上昇は、食品価格の0.7%の上昇と非食品価格の0.1%の上昇が主な要因となっています。
上海の物価が日本に比べて安い理由は、いくつかあります。まず、中国の人件費が日本に比べて安いため、商品やサービスの価格が抑えられています。第二に、中国の税制が日本に比べて緩やかであるため、企業のコストが抑えられています。第三に、中国の市場競争が激しいため、企業は価格を下げざるを得ません。
ただし、上海の物価は日本に比べて安いとはいえ、すべての物価が安いわけではありません。例えば、家賃や交通費は、日本と比べて高くなっています。また、日本製の商品は、中国製の商品に比べて高くなっています。
上海の家賃物価状況
上海の物価は、年々上昇傾向にあります。
そのため家賃は、日本と比べて高い印象です。
ちなみに、内訳に記載した家賃は、日本人が住む低層のグレードマンションでも18万円ですから、都内で考えても高い金額です。
また、日本と違い、ほとんどの賃貸は、毎年契約更新を行う必要があります。
その年の契約時に、家賃が地域の物価状況に合わせて、変化していきます。
家賃は物価の影響を大きく受けるため、地域によっても価格差が激しいです。
人気エリアは、家賃が何倍にもなるので、1ヶ月の生活費の多くを家賃が締めているため、住むエリアは重要です。
上海の食費物価状況
食費について、食品の物価は、日本とかわらない印象です。
もちろん、何を・どこで買うかによって個人差はありますが、一般的なスーパーであれば価格帯は日本とほとんど変わらないです。
上海では、野菜など市場で買うことが主流なので、市場などで買い物をすると、スーパーより安く購入することができますが、日本人はほとんどスーパーやネットスーパーで買い物をしています。
ただし、観光地としても有名な外灘や新天地エリアの物価は、上海の中でも高いので、他地域に比べて値段が高いです。このようにエリアによっても多少物価が異なるのは、日本も一緒ですね。
上海の物価|食事の相場は
上海の食費は、お店や料理の種類によって異なります。
- ローカルな屋台:1食あたり200〜300円
- 一般的なレストラン:1食あたり500〜800円
- 高級レストラン:1食あたり1,000円以上
また、上海の物価は、場所によっても異なります。例えば、上海市内よりも郊外の方が安いです。また、上海市内の物価も、繁華街よりも住宅街の方が安いです。
上海に旅行する際は、予算をしっかり立てておくことをおすすめします。また、物価が安い場所や時間帯をうまく利用することで、お得に旅行することができます。
以下は、上海で人気の食べ物とその価格です。
- 小籠包:1個10〜20円
- 餃子:1個10〜20円
- ラーメン:1杯50〜100円
- 炒飯:1人前50〜100円
- 点心:1品20〜50円
上海には、他にも美味しい食べ物がたくさんあります。
まとめ
日本、とくに東京と上海の物価は、少し似ているような気もしますが、通信費や光熱費は圧倒的に上海が安いですね。
今回は上海の物価を、生活費の観点からご紹介しました!
現地での様子が、少しでも参考になれば嬉しいです。
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