「旅行しおりをエクセルで作りたいけれど、どの項目を入れればよいか分からない」「時間や予算を自動で計算できる日程表を作りたい」と悩んでいませんか。
エクセルは、時間、移動手段、観光地、費用などを表形式で整理できるため、実用的な旅行しおりを作るのに向いています。
ただし、時間を入力するだけで予定が自動的に変更されるわけではありません。開始時刻と所要時間を数式で連動させることで、予定を変更したときに後の時刻も計算し直せるようになります。
この記事では、旅行日程表に必要な項目、基本的な作成手順、時刻と予算の数式、見やすくする設定、スマホ共有やPDF化の方法を解説します。
エクセルで旅行しおりを作るメリット
エクセルは、時間や費用を表形式で管理したい場合に向いています。主なメリットは次の3つです。
① 時間の自動計算でスケジュールが崩れない
開始時刻と所要時間を数式でつないでおけば、前の予定を変更したときに、次の開始時刻も自動で再計算できます。
ただし、時刻をすべて手入力した場合は自動で変更されません。予定を連動させたい場合は、各行に数式を設定する必要があります。
② 予算と連動した「お金の管理」が同時にできる
別シートに予算表を作り、日程表とリンクさせることで、どこでいくら使う予定なのかを一元管理できます。グループ旅行の精算時にも、エクセルで作成した表があれば計算ミスを防げます。
③ セル(マス目)があるからレイアウトが乱れない
行ごとに予定を入力し、移動・観光・食事・宿泊などを色分けすると、旅行全体の流れを把握しやすくなります。
細かな時間管理が必要な場合は、開始時刻と終了時刻を別々の列に設けましょう。
旅行しおりの日程表に入れる項目
エクセルで旅行日程表を作る場合は、次の項目を1行目に入力します。
| 開始時刻 | 終了時刻 | 所要時間 | 予定 | 場所 | 移動手段 | 費用 | 予約番号・メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00 | 9:30 | 0:30 | 駅から空港へ移動 | ○○駅 | 電車 | 800円 | 8:50集合 |
| 10:30 | 12:00 | 1:30 | 飛行機 | ○○空港 | 飛行機 | 15,000円 | 予約番号を記入 |
| 12:30 | 13:30 | 1:00 | 昼食 | ○○レストラン | 徒歩 | 2,000円 | 予約済み |
A列を開始時刻、B列を終了時刻、C列を所要時間とする場合、B2に次の数式を入力します。
=A2+C2
A2が「9:00」、C2が「0:30」なら、B2には「9:30」と表示されます。
30分を数式で直接加える場合は、次のように入力します。
=A2+TIME(0,30,0)
次の予定を前の終了時刻から始める場合は、A3に次の数式を入力します。
=B2
開始時刻と終了時刻を分けると、移動時間や観光時間を確認しやすくなります。
費用の列を設けておけば、交通費、食事代、入場料などを日程と一緒に管理できます。
予定の内容に応じて、次の項目を追加しても構いません。
・担当者
・住所
・電話番号
・公式サイト
・キャンセル期限
・支払済みかどうか
・雨天時の代替案
旅行日数が複数ある場合は、「1日目」「2日目」のようにシートを分ける方法と、1枚の表に日付の列を追加する方法があります。
エクセルで旅行日程表を作る手順
初心者でも迷わず作れる、エクセルならではの構築ステップを紹介します。
ステップ1:シートの基本設定と「列」の固定
1行目に「開始時刻」「終了時刻」「予定」「場所」「移動手段」「費用」「メモ」などの見出しを入力します。
下へスクロールしても見出しを確認できるように、[表示]→[ウィンドウ枠の固定]→[先頭行の固定]を選びます。
横に長い表で開始時刻を常に表示したい場合は、A列も固定します。
ステップ2:セルの書式設定で「時刻」を正しく扱う
開始時刻と終了時刻のセルを選び、[セルの書式設定]から表示形式を「時刻」または「h:mm」に設定します。
「9:00」「13:30」のように入力すると、文字ではなく時刻として計算できます。
セルの左側に緑色の三角形が表示される場合や計算できない場合は、時刻が文字列として入力されていないか確認してください。
時刻を自動計算する数式
A列を開始時刻、B列を所要時間、C列を終了時刻とする場合、C2に次の数式を入力します。
=A2+B2
A2が「9:00」、B2が「0:30」なら、C2には「9:30」と表示されます。
30分を数式で直接加える場合は、次のように入力します。
=A2+TIME(0,30,0)
次の予定を前の終了時刻から始める場合は、A3に次の数式を入力します。
=C2
このように前後のセルを数式でつなげておけば、最初の開始時刻や所要時間を変更したときに、後の時刻も再計算されます。
ステップ3:条件付き書式で「見分け」を付ける
予定を入力する列を選び、[ホーム]→[条件付き書式]→[セルの強調表示ルール]→[文字列]を選びます。
「移動」「食事」「観光」「宿泊」などの文字ごとに書式を設定すると、予定の種類を見分けやすくなります。
色を増やしすぎると見づらくなるため、3~4種類程度に絞りましょう。
旅行費用を合計する数式
費用をG列へ入力した場合、合計欄に次の数式を入力します。
=SUM(G2:G20)
電車代だけを合計したい場合は、移動手段をF列、費用をG列として、次のように入力できます。
=SUMIF(F2:F20,"電車",G2:G20)
人数分の総額を計算する場合は、1人分の費用に人数を掛けます。
=G2*$B$1
B1に旅行人数を入力しておけば、人数を変更したときに総額も自動で変わります。
旅行日程表を作るにはこちらの記事も参考になります。「旅行日程表の作り方|忘れられない旅のための完璧な計画ガイド」
旅行しおりを使いやすくするエクセル機能
しおりの質をさらに一段階引き上げる、便利な機能の活用法です。
プルダウンメニュー(入力規則)の活用
「移動手段(電車、バス、徒歩など)」をプルダウンから選べるように設定しておくと、入力の手間が省けるだけでなく、表記の揺れがなくなって見た目が整います。
Googleマップへのリンクを埋め込む
店名や観光地名を入力したセルを選び、[挿入]→[リンク]からGoogleマップのURLを設定できます。
ただし、PDFへの変換方法や閲覧アプリによっては、リンクをタップできない場合があります。旅行前にスマホで実際に開けるか確認してください。
エクセルの旅行日程表テンプレートを使う方法
一から表を作るのが難しい場合は、旅行日程表のテンプレートを利用すると作業を減らせます。
テンプレートを選ぶときは、デザインだけでなく、次の点を確認してください。
・日付と時間を入力できる
・移動手段と場所を記録できる
・費用欄がある
・複数日の予定に対応できる
・印刷したときに文字が小さくなりすぎない
・スマホでも確認しやすい
ダウンロードしたテンプレートは、そのまま使うのではなく、不要な列を削除し、自分の旅行に必要な項目を追加しましょう。
作成した表を別名で保存しておけば、次の旅行でもテンプレートとして再利用できます。
エクセル製しおりをスマホで快適に使うための注意点
作成したエクセルをそのままスマホで見る際には、いくつか工夫が必要です。
- 必要な範囲だけを印刷範囲に指定し、PDFとして保存すると、レイアウトの崩れを防ぎやすくなります。ただし、横に長い表はPDFでも文字が小さくなります。不要な列を削除するか、用紙の向きを横に設定してから出力しましょう。
- シート名を分かりやすく: 「1日目」「2日目」「持ち物」といった具合にシート名を短く明確にしておくと、スマホ版エクセルアプリでも切り替えがスムーズです。
- 紙で配布する場合は、A4サイズに収まるように改ページプレビューで調整しておきましょう。
PDFとして保存する手順
[ページレイアウト]→[印刷範囲]→[印刷範囲の設定]を選びます。
次に、用紙サイズをA4、必要に応じて印刷の向きを横に設定します。
[ファイル]→[エクスポート]または[名前を付けて保存]からPDF形式を選びます。
保存後は、文字の大きさ、改ページ、リンクの動作をスマホで確認してください。
エクセル以外のツールやデザイン重視のテンプレートも比較したい方へ: エクセルのテンプレートや作成例をさらに確認したい方は、旅行しおりの作成におすすめの無料テンプレート集も参考にしてください。
まとめ
旅行しおりをエクセルで作ると、日程、移動時間、場所、費用、予約情報を1つの表にまとめられます。
まず、開始時刻、終了時刻、所要時間、予定、場所、移動手段、費用、メモの列を作りましょう。
時刻を連動させる場合は、=A2+B2や=A2+TIME(0,30,0)などの数式を使います。旅行費用はSUMやSUMIFを使うと自動で合計できます。
移動、食事、観光、宿泊を条件付き書式で色分けすると、予定の流れも把握しやすくなります。
完成後は印刷範囲と用紙サイズを調整し、PDFへ保存してスマホで表示を確認しましょう。一度作った日程表を空の状態で保存しておけば、次の旅行でもテンプレートとして再利用できます。
