「ニュージーランドの国鳥は何?」「キウイバードはどんな鳥?」と気になっていませんか。
ニュージーランドの国鳥として親しまれているのは、固有種のキウイです。翼が退化して飛べず、毛のような羽毛、強い脚、長いくちばしを持っています。
キウイはニュージーランドを代表する国の象徴であり、ニュージーランド人自身も「Kiwi」という愛称で呼ばれます。
この記事では、キウイの体の特徴、生態、種類、個体数が減った原因、ニュージーランドの象徴になった背景を解説します。
ニュージーランドの国鳥キウイの特徴
空を飛べない
キウイは翼や胸の筋肉が退化しており、空を飛べません。毛のように見える柔らかな羽毛、強く太い脚、尾がない体も特徴です。
くちばしの先端に鼻孔がある
キウイは細長いくちばしの先端付近に鼻孔があります。地面の中の虫やミミズなどを探す際に、嗅覚を利用します。
夜行性
主に夜間に活動し、森林や草地などで餌を探します。視覚よりも嗅覚や触覚を使って周囲を探る鳥です。
体に対して大きな卵を産む
キウイの卵は、母鳥の体に対する割合が非常に大きいことで知られています。
ひなは自分で餌を探す
ひなは羽毛が生えた状態でふ化し、生後5日ほどで巣の外へ出て自分で餌を探し始めます。親鳥から餌を与えられず、成鳥の大きさになるまで3~5年ほどかかります。寿命は種類や環境によって異なりますが、25~50年ほどです。
キウイが絶滅の危機にある理由
ニュージーランドには、ブラウンキウイ、オオマダラキウイ、コマダラキウイ、ロウィ、トコエカの5種が生息しています。種類によって保全状況は異なります。
ニュージーランド自然保護局によると、現在残っているキウイは約7万羽です。捕食動物の管理が行われていない地域では、個体数が年間約2%減少しています。
主な脅威は、ニュージーランドへ持ち込まれたオコジョ、フェレット、猫、犬などによる捕食です。特に、ひなはオコジョ、成鳥は犬による被害を受けやすいとされています。
現在は、捕食動物の駆除、保護区の整備、卵やひなの保護などが行われています。管理された地域では、キウイの個体数が増えている場所もあります。
キウイがニュージーランドの象徴になった理由
キウイはニュージーランドにだけ生息する固有の鳥で、ほかの国にはない自然環境を象徴する存在です。
20世紀初頭には、新聞の風刺画やスポーツなどでニュージーランドを表す象徴として使われるようになりました。1908年ごろには、国を表す代表的な図柄として広く定着したとされています。
現在では、キウイはニュージーランドの自然遺産と固有生物を象徴する鳥として、国内外で広く知られています。
マオリ文化におけるキウイ
キウイは、マオリにとって文化的、精神的、歴史的に重要な「タオンガ(宝物)」です。
キウイの羽は、位の高い人のために作られるカフキウイと呼ばれる羽根のマントに使われてきました。
現在のキウイ保護でも、地域のイウィやハプーが重要な役割を担っています。
ニュージーランド人が「キウイ」と呼ばれる理由
20世紀初頭から、キウイはニュージーランドを表す象徴として使われるようになりました。
第一次世界大戦のころには、ニュージーランド兵が「キウイ」と呼ばれ、現在ではニュージーランド人全体を表す親しみのある愛称として定着しています。
「キウイ」という言葉が表す3つの意味
ニュージーランドで「キウイ」という言葉は、主に次の3つの意味で使われます。
- ニュージーランド固有の鳥
- ニュージーランド人の愛称
- 果物のキウイフルーツ
文脈によって意味が異なります。たとえば、「He is a Kiwi.」なら「彼はニュージーランド人です」という意味です。
なお、キウイフルーツはニュージーランド原産ではありません。中国原産の果物がニュージーランドへ持ち込まれ、後に「キウイフルーツ」という名称で販売されるようになりました。
まとめ:キウイはニュージーランドを代表する飛べない鳥
キウイはニュージーランドだけに生息する固有の飛べない鳥です。
毛のような羽毛、強い脚、長いくちばしの先端にある鼻孔、体に対して大きな卵など、ほかの鳥とは異なる特徴を持っています。
一方、外来の捕食動物などによって個体数が減少し、現在も保護活動が続けられています。
キウイはニュージーランドの自然を象徴する存在であり、ニュージーランド人自身の愛称としても使われています。
