できればチケットを買う前に注意していただきたいことがあります。
ユダヤ教に基づく、国土60%が乾燥地帯のイスラエル。
他の国と同じ感覚での渡航は危険です。
この記事を読んでいただけますと、「イスラエル観光で注意すること」ご理解いただけます。
では、留学体験者のAが解説します。
イスラエル観光|夏は危険!注意が必要
イスラエルの夏の暑さは、日本の夏とは大きく違います。
観光前に、行き先の地域の気温を調べて、着ていく洋服を決めるかと思います。
気温だけ見ると、日本の方が暑いと判断することが多いです。
イスラエルの夏の怖さは、紫外線と乾燥です。
イスラエル観光の夏|日焼け止めクリーム
夏だけに限りませんが、イスラエルの日差しは痛いほど強いです。
日本では、味わうことのない強さです。
日本から持参する日焼け止めクリームの場合、1日のうちに何度も塗りなおすことをお勧めします。
日本の日焼け止めクリームは、さらさらしていて塗り心地は確かにいいのですが、何度も塗り直さないと効果がないです。
イスラエルで売っている日焼け止めクリームは、1日中持ちます。
少しベタベタします。
でも、日本の日焼け止めクリームを使っていた頃より確実に効果があります。
特に男性観光客で、普段から日焼け止めクリームを使う習慣がない方。
イスラエルに観光する際は、必ず使用してください。
イスラエル観光の夏は危険。帽子は必需品。
イスラエルの強い日差しに慣れていない観光客が、イスラエルの夏を帽子なしで過ごすのは、とても危険です。
頭が直接日を浴びて、頭痛を起こすことも少なくありません。
観光中に頭痛になっては、旅が台無しです。
イスラエル観光の夏は危険。こまめな水分補給が重要。
イスラエルは、夏に雨が降りません。
一番の観光地エルサレムは、海に面していなく、非常に乾燥しています。
観光中に脱水症状になることもよく耳にします。
常に水は持ち歩き、喉が渇く前に、水を飲むことを心がけましょう。
イスラエルの観光地
イスラエルは多くの歴史的な名所や文化的なスポットが点在し、多彩な観光体験が楽しめる国です。以下にいくつか代表的な観光地を紹介します。
- エルサレム: イスラエルの首都であり、宗教的な中心地でもあります。旧市街にはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地が集まっており、ウェスタン・ウォールや聖墳墓教会などがあります。また、ダマスカス門やヤフード門など、歴史的な城壁も見どころです。
- テルアビブ: モダンな都市で、美しいビーチやショッピングエリアが魅力です。太陽の塔やカーメル市場、ネヴェ・ツェデク地区など、カルチャーやアートを楽しむスポットも多くあります。
- 死海: 世界最低地点に位置する塩湖で、塩分濃度が非常に高いために浮かぶことができます。泥パックや浮遊体験が人気で、美容や健康効果を求める人々が訪れます。
- マサダ: 歴史的な要塞で、ユダヤ人の英雄的抵抗の場として知られています。絶壁に建つ要塞からの眺望は壮観で、登山やハイキングを楽しむことができます。
- アッコ: 地中海に面した港町で、クルセイダー城やオスマントルコ時代の建築物が残る歴史的な地域です。また、市場やレストランも賑やかで、地元の雰囲気を楽しむことができます。
- ガリラヤ湖: 聖書に登場するガリラヤ湖は美しい自然景観が広がり、ボート遊びやピクニックが楽しめます。湖畔にはカファルナウムやタバガ湖など、歴史的な遺跡も点在しています。
これらはほんの一部ですが、イスラエルには多くの素晴らしい観光地があります。歴史や宗教、自然を堪能することができる場所が多い一方で、安全に注意しながら楽しむことが大切です。
イスラエルの観光日数
イスラエルを訪れる際の観光日数は、旅行の目的や訪れる場所によって異なりますが、一般的なガイドラインをご紹介します。
最低限の観光日数としては、3日から4日程度の滞在が考えられます。この期間では、主要な観光スポットを訪れることができますが、各地をゆっくりと楽しむ余裕は限られるかもしれません。
もし時間に余裕がある場合や、より充実した観光を楽しみたい場合は、5日から7日程度の滞在を検討することをおすすめします。この期間であれば、エルサレムやテルアビブをじっくりと探索したり、死海での浮遊体験やガリラヤ湖周辺の自然を楽しんだりすることができます。
さらに、10日以上の滞在を考えると、より深くイスラエルの文化や歴史、宗教的な場所を体験できるでしょう。例えば、エルサレムの旧市街や周辺地域、バハイ教聖地のハイファ、ワディ・アラブ自然保護区など、多彩な観光スポットをじっくり巡ることが可能です。
観光日数を決定する際には、以下のポイントを考慮することが重要です:
- 訪れたい場所: 訪問したい観光スポットやエリアをリストアップし、それに適した滞在日数を計画しましょう。
- 移動時間: 各地の移動にかかる時間や交通手段も考慮に入れて、滞在日数を調整します。
- 休息と自由時間: 観光だけでなく、現地の雰囲気を楽しむための自由な時間も確保することを忘れないでください。
- 疲労度: 長時間の移動や観光で疲れが溜まることもあるため、余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。
- 個人のペース: 自分の旅行スタイルや興味に合わせて、快適な滞在日数を選ぶことが大切です。
イスラエルの観光を存分に楽しむためには、自分に合った滞在日数を選ぶことが大切です。
イスラエル観光のモデルコース
イスラエル観光のモデルコースをご紹介します。以下は、約1週間の滞在を前提とした典型的なモデルコースです。
Day 1: テルアビブ
- テルアビブ到着
- ヨッフォ地区やカーメル市場の散策
- ビーチでリラックス
Day 2: テルアビブ – エルサレム
- エルサレムへ移動
- エルサレム旧市街の探索(ウェスタン・ウォール、聖墳墓教会など)
- ダビデの塔や市場の散策
Day 3: エルサレム
- エルサレム旧市街の続き(聖アンナ教会、エチオピア教会など)
- イスラエル博物館やヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)の訪問
Day 4: エルサレム – 死海
- 死海へ移動
- 死海での浮遊体験や泥パックを楽しむ
Day 5: 死海 – ガリラヤ湖
- ガリラヤ湖へ移動
- カファルナウムやベイト・シャンなどの遺跡を訪れる
Day 6: ガリラヤ湖 – ハイファ
- ハイファへ移動
- バハイ庭園やルイス・プロムナードの散策
Day 7: ハイファ – テルアビブ
- テルアビブへ移動
- 自由な時間やショッピングを楽しむ
- 帰国の準備
このモデルコースでは、テルアビブから始まり、エルサレム、死海、ガリラヤ湖、ハイファといった主要な観光地を巡ることができます。各日のアクティビティや観光地はお好みに合わせて調整可能です。また、もっと長い滞在期間がある場合は、他の観光スポットや地域も加えることができます。
個人の旅行スタイルや興味に合わせてモデルコースをカスタマイズすることで、充実したイスラエル観光を楽しむことができます。
イスラエル観光の費用(標準プラン)
イスラエル観光の費用は、宿泊施設のクラス、食事の選択、交通手段、アクティビティの種類など、様々な要因によって大きく異なります。以下に、標準的な金額の一般的な範囲を示しますが、これはあくまで目安として考えてください。
- 宿泊費: 宿泊施設のクラスや場所によって異なりますが、一泊あたり約50〜300ドル程度が一般的です。高級ホテルやリゾートではもっと高額になることもあります。
- 食事費: 食事の選択によって幅広い価格帯があります。レストランでの一食あたり約10〜40ドル程度が一般的です。市場や屋台で食事を取る場合は、もっとリーズナブルに済むことがあります。
- 交通費: 公共交通機関やタクシーを利用する場合、1日あたり約10〜30ドル程度が目安です。移動距離や交通手段によって異なります。
- 観光費: 主要な観光スポットの入場料やアクティビティにかかる費用も考慮に入れる必要があります。一般的には観光地ごとに約5〜30ドル程度が想定されます。
- その他の費用: ショッピングや小規模なお土産、ツアーガイドのチップなど、その他の支出も考慮しておくと良いでしょう。
したがって、1週間の滞在を想定した場合、宿泊費、食事費、交通費、観光費などを合計すると、おおよそ800〜1500ドル程度の費用がかかることが一般的です。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、個々の旅行スタイルや好みによって変動することを考慮してください。
事前にしっかりと予算を立て、現地での支出を把握しながら計画を進めることが、経済的にも快適な観光旅行を楽しむためのポイントです。
イスラエル観光|プランは安息日に注意して!
名前は聞いたことあるかもしれないですね。「安息日」。
イスラエルを観光するのには、絶対に知っておかなくてはいけません。
ユダヤ教の聖書に当たる旧約聖書の一部「神は6日で世界を創造し、7日目に休みをとった」。
この神が休んだ7日目を安息日といい、イスラエルではそれを厳守しています。
そのため、安息日の労働は禁止されています。
7日を1週とした時の最後の日であり、神の休日である安息日はユダヤ教では土曜日です。
厳密には、ユダヤ教のカレンダーで1日は日没から始まり日没で終わります。
つまり安息日は、金曜日の日没から始まり、土曜日の日没に終わります。
正確な時間は決まっていませんが、冬は4時ごろ、夏は5時ごろが日没になります。
イスラエル観光では、安息日について知らないで、観光プランを作るのは大変危険です。
イスラエル観光|安息日による影響
様々な交通機関と売店施設が休みになります。
イスラエル観光|公共交通機関
安息日は労働の禁止に伴い、バス・電車は完全に運行しなくなります。
観光客によくあるのが、そのことを知らずに飛行機のチケットを買ってしまうことです。
例えば土曜日の夜に空港にいかないといけない場合です。
高額なタクシー代を払わざるをいけません。
もしくは、金曜の日没までに空港に向かうようにしないといけません。
他にも、金曜日の午後まで少し離れたところを観光し、夕方か夜にホテルに戻りたい時に困ります。
これもまたタクシーになります。
観光客だとわかると、ぼったくられる国なので、タクシーはなるべく避けるようにしましょう。
イスラエル観光|売店
これも同じく販売者の労働になるので、安息日には売店も営業をしていません。
(※地域によって、レストランやカフェは空いているところもあります。)
観光中の買い物は、安息日のことを考えて計画的にするといいでしょう。
安息日とは関係ありませんが、プチ情報があります。
観光地区にある出店では、観光客には高値で売りつけてきます。
値段の表示がない場合は、店員が勝手にその場で値段を決めています。
緊急で必要なもの以外は、少し郊外に出て見ましょう。
大きいスーパーがあり、安く、値段を確認しながら買い物ができます。
イスラエル観光の治安は安全
イスラエルは歴史的な名所や宗教的な聖地が多く存在する魅力的な観光地ですが、同時に地域の政治的な状況や安全面にも注意が必要な国でもあります。
治安面においては、イスラエルは一部の地域を除いて比較的安全な観光地とされています。主要な観光地や都市部では、警察の警戒体制が強化されており、観光客の安全を確保するための取り組みが行われています。ただし、国内外の政治的な状況によって安全状況が変化することがあるため、事前に外務省などの公式情報を確認することが重要です。
特に、イスラエルと周辺地域の関係が影響を及ぼすことがあります。隣接する地域との境界や紛争地域に近づかないよう心がけることが安全のために大切です。また、デモや抗議行動が行われることもあるため、大規模な人集まりの場所では注意が必要です。
観光客として訪れる際には、以下のポイントに気を付けることがおすすめです:
- 現地情報の確認: 訪問前に外務省などの公式情報を確認し、現地の安全情報を把握しておきましょう。
- 公共の場での注意: 人混みや公共の場では貴重品の盗難に注意し、警戒心を持ちましょう。
- 宗教的な規制への遵守: 宗教的な聖地を訪れる際には、現地の宗教的な規制に従うことが大切です。肌の露出を避ける服装や、撮影の際の注意が求められることがあります。
- 政治的な場面からの距離: 政治的なデモや抗議行動が行われる場所からは距離を取るよう心がけましょう。
- 旅行保険の準備: 不測の事態に備えて、旅行保険を準備しておくことをおすすめします。
イスラエルの観光を楽しむ際には、安全を最優先に考えつつ、現地の文化や歴史を堪能することが大切です。
まとめ
どこに観光に行くにも、行く前にその国について知ることが必要です。
他の国とは異なるイスラエルの安息日と、異常な夏の気候に注意して、素敵な観光にしてください。
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