「世界一周旅行にはいくら必要?」「半年や1年旅行するには、どのくらい貯めればいい?」と迷っていませんか。
世界一周旅行の費用は、旅行期間、訪れる地域、移動回数、宿泊施設の種類によって大きく変わります。特に、物価の高い国に滞在する日数と長距離航空券の数が、総額を左右します。
この記事では、世界一周旅行に必要な費用を3か月・6か月・1年の期間別、旅行スタイル別に紹介します。航空券、宿泊費、食費、海外旅行保険などの内訳や、世界一周ならではの予算の考え方、費用を抑える方法も解説します。
世界一周旅行の費用はいくら?
世界一周旅行の費用は、1人あたり次の金額が大まかな目安です。
・3か月:約100万~200万円
・6か月:約150万~350万円
・1年:約300万~600万円
安宿や公共交通機関を中心に使えば費用を抑えられます。一方、物価の高い地域を多く訪れ、個室ホテルや飛行機を頻繁に使う場合は、目安を大きく超えることがあります。
この金額には、主に次の費用を含みます。
・日本からの出発・帰国を含む航空券
・現地での交通費
・宿泊費
・食費
・観光やアクティビティの費用
・海外旅行保険料
・ビザや電子渡航認証の申請費
・通信費
・日用品や洗濯代
・予備費
実際の予算を立てるときは、旅行前に購入するバッグ、衣類、予防接種、パスポートの取得・更新費なども別に計算してください。
すでに持っている旅行用品やパスポートがある場合は、その費用を除いて計算します。
世界一周ではなく、一般的な海外旅行の費用や行き先別の記事を探したい方は、海外旅行の費用はいくら?予算の目安と行き先別ガイドも参考にしてください。
世界一周旅行の費用を左右する5つの要因
旅行期間
旅行期間が長くなるほど、宿泊費や食費の総額は増えます。ただし、一つの都市に長く滞在すれば、長期割引や自炊を使いやすくなり、1日あたりの費用を抑えられる場合があります。
訪れる国や地域
西ヨーロッパ、北米、オセアニアなど、物価の高い地域で過ごす日数が多いほど予算は増えます。東南アジアや南アジアなどを長めに回ると、宿泊費や食費を抑えやすくなります。
国だけでなく、大都市と地方でも物価は異なります。訪問予定の都市ごとに、宿泊費と食費を調べておきましょう。
宿泊施設と食事
ホステルの相部屋を中心にするか、個室ホテルに泊まるかによって、宿泊費は大きく変わります。
食事も、外食だけで過ごす場合と、スーパーや共同キッチンを使う場合では差が出ます。節約旅行でも、宿泊費と食費には余裕を持たせてください。
移動回数と交通手段
訪問都市を増やすほど、航空券、鉄道、バスなどの交通費が増えます。
短期間で多くの国を回ると飛行機の利用が増えやすく、費用も高くなります。費用を抑えるなら、近い国をまとめて回り、一つの都市に数日以上滞在しましょう。
為替と予約時期
同じ旅行内容でも、為替や燃油特別付加運賃、航空券の空席状況によって必要な金額は変わります。
為替や航空券の料金は変動するため、予算を決めたあとも出発まで定期的に料金を確認し、必要に応じて見積もりを調整しましょう。
期間別|世界一周旅行の費用目安
3か月:約100万~200万円
3か月で世界一周する場合は、一つの都市に滞在できる期間が短くなります。訪問国を増やすほど飛行機の利用回数が増え、交通費が高くなりやすい点に注意してください。
費用を抑えるなら、訪れる地域を2~3地域程度に絞り、それぞれの都市数も減らしましょう。
6か月:約150万~350万円
6か月あれば、都市間をバスや鉄道で移動したり、一つの都市に長く滞在したりしやすくなります。
物価の安い地域と高い地域を組み合わせれば、快適さを保ちながら予算を調整できます。
1年:約300万~600万円
1年間の世界一周では、宿泊費と食費の積み重ねが大きくなります。予算を抑えるには、長期滞在できる宿、自炊設備のある施設、月単位で借りられる部屋などを組み合わせる方法があります。
病気や予定変更、航空券の買い直しなどに備え、通常の旅行費とは別に予備費を確保してください。
期間だけで費用は決まらない
短期間でも、多くの国を飛行機で移動すれば費用は高くなります。一方、長期間でも物価の安い地域にゆっくり滞在すれば、1日あたりの費用を抑えられます。
旅行期間だけでなく、訪問都市数、移動回数、宿泊施設の条件を合わせて考えましょう。
旅行スタイル別の費用目安
節約重視の個人旅行
ホステル、公共交通機関、現地の食堂、自炊を中心にする旅行です。
・6か月:約150万~250万円
・1年:約250万~400万円
物価の高い国を多く訪れる場合や、個室を使う日が増える場合は、さらに費用が必要です。
快適さを重視する個人旅行
個室ホテルを中心に泊まり、外食や有料観光も楽しむスタイルです。
・3か月:約150万~300万円
・6か月:約250万~450万円
・1年:約450万~700万円
夫婦・2人旅行
2人旅行では、ホテルの1室料金やレンタカー代を分けられるため、1人旅より1人あたりの宿泊費や移動費を抑えられる場合があります。
ただし、航空券、食費、保険料、観光費は基本的に2人分必要です。2人分の総額は、1人旅の費用を単純に2倍した金額より安くなる場合があります。航空券などの個人ごとに必要な費用と、宿泊費など2人で分けられる費用を分けて計算しましょう。
添乗員付きツアーやクルーズ
世界一周クルーズや添乗員付きツアーを使う方法もあります。
個人旅行とは料金体系が異なり、客室、旅行期間、寄港地、食事や観光が料金に含まれるかによって総額が大きく変わります。利用する場合は、募集中の商品で最新料金と含まれる内容を確認してください。
世界一周の航空券はどう選ぶ?
世界一周の航空券には、主に次の2つの選び方があります。
世界一周航空券を使う
世界一周航空券には、航空連合などが設定するルールに沿って複数区間をまとめて予約するタイプがあります。
出発地と帰着地、進行方向、搭乗区間数、飛行距離などに条件が設定される場合があるため、利用するときは最新のルールを確認してください。
ルート変更に制限があるため、訪問都市と旅行期間がある程度決まっている人に向いています。
航空券を区間ごとに購入する
LCCや地域内の航空会社、鉄道、長距離バスを組み合わせる方法です。
旅程を変更しやすい反面、欠航や遅延が起きたときに別の予約へ振り替えられない場合があります。受託手荷物、座席指定、空港までの移動費も含めて比較してください。
両方の総額を比較する
世界一周航空券が必ず安いとは限りません。訪問都市、搭乗クラス、飛行距離、税金、燃油特別付加運賃などを含め、区間ごとに購入した場合と比較しましょう。
世界一周旅行の費用を抑える方法
1.訪問する国と都市を絞る
訪問都市を増やすほど、航空券や鉄道などの移動費が増えます。特に短期間の旅行では、地域を絞って回る方が費用を抑えやすくなります。
2.物価の安い地域に長く滞在する
物価の高い都市は滞在日数を短くし、宿泊費や食費を抑えやすい地域に長く滞在すると、旅行全体の予算を調整できます。
3.繁忙期を避ける
夏休み、年末年始、大型イベントの開催期間は、航空券や宿泊費が上がりやすくなります。旅行時期を前後にずらせる場合は、料金を比較しましょう。
4.航空券の買い方を比較する
世界一周航空券、通常の航空券、LCCを組み合わせた場合の総額を比較します。手荷物料金や空港までの交通費も忘れずに含めてください。
5.一つの都市に長く滞在する
滞在期間を長くすると、週単位や月単位の宿泊割引を使える場合があります。移動回数も減るため、交通費を抑えられます。
6.ホステルや簡易宿泊施設を使う
毎日ホテルの個室に泊まらず、ホステルやゲストハウスを組み合わせると宿泊費を抑えられます。安全性、立地、荷物の保管方法も確かめてください。
7.自炊やスーパーを組み合わせる
すべて外食にせず、朝食や軽食をスーパーで購入したり、共同キッチンで自炊したりすると食費を抑えられます。
8.予備費は削らない
予備費を減らして見かけの予算を安くすると、航空券の変更や病気などに対応しにくくなります。
一律の正解はありませんが、世界一周のような長期旅行では、総予算の1~2割程度を目安に検討し、旅行期間や訪問国数に合わせて調整すると安心です。
世界一周旅行の費用を見積もる方法
旅行予算を固定費・変動費・予備費に分けて計算する基本的な方法は、旅行予算の立て方|費用の見積もりと計算方法で解説しています。ここでは、世界一周旅行で特に必要になる費用に絞って見ていきます。
1.旅行前の費用を計算する
まず、出発前に必要な費用をまとめます。
・航空券
・海外旅行保険
・ビザや電子渡航認証
・予防接種
・バッグや衣類
・パスポートの取得・更新
・通信機器や変換プラグ
2.旅行中の基本費用を計算する
予定している国と日数をもとに、宿泊費、食費、市内交通費を計算します。
国ごとに同じ金額を当てはめず、物価の高い地域と安い地域に分けて見積もりましょう。
3.都市間の移動費を加える
旅行中に使う国際線や国内線、鉄道、長距離バス、フェリー、空港までの交通費を加えます。
LCCを使う場合は、受託手荷物や座席指定などの追加料金も含めてください。
4.観光費と日用品費を加える
美術館、ツアー、アクティビティ、SIM、洗濯、日用品などに使う金額を見積もります。
すべてを1日単位で計算しにくい場合は、1週間または1か月ごとの上限を決める方法もあります。
5.予備費を確保する
予備費に一律の正解はありませんが、長期の世界一周旅行では総予算の1~2割程度を目安に検討し、旅行期間や航空券の変更リスクなどに合わせて調整すると安心です。
6.現地で使える1日あたりの予算を計算する
出発前に支払う航空券や保険料、予備費を除き、旅行中に使える1日あたりの金額を計算します。
計算式は次のとおりです。
1日あたりの現地予算=(総予算-出発前に支払う費用-予備費)÷旅行日数
この金額から、宿泊費、食費、市内交通費、観光費、日用品費などを支払います。
旅行中は1週間ごとに支出を見直し、使いすぎた場合は次の滞在地、宿泊施設、観光内容で調整しましょう。
世界一周旅行の費用に関するよくある質問
世界一周旅行の最低費用はいくらですか?
旅行期間や地域によって異なりますが、節約を重視する場合でも、3か月なら100万円前後、半年なら150万円前後からが一つの目安です。
ただし、最低額だけを基準にすると、航空券の変更や病気などに対応できません。予備費を含め、余裕のある金額を用意してください。
国によって費用はどれくらい変わりますか?
宿泊費や食費は、国だけでなく都市によっても大きく異なります。
西ヨーロッパ、北米、オセアニアなどの滞在が長いと費用が増えやすく、東南アジアや南アジアなどを組み合わせると調整しやすくなります。
世界一周航空券は本当にお得ですか?
訪問都市と日程が決まっている場合は、区間ごとに航空券を買うより安くなることがあります。
一方、ルート変更の自由度や利用できる航空会社に制限があります。税金や燃油特別付加運賃も含めて、個別購入した場合と比較してください。
予備費はいくら必要ですか?
予備費に一律の正解はありませんが、世界一周のような長期旅行では、総予算の1~2割程度を目安に検討する方法があります。
旅行期間、訪問国数、航空券の変更条件などに合わせて調整し、病気、盗難、欠航、航空券の変更、緊急の宿泊などに使うお金として通常の旅行費とは分けておきましょう。
海外旅行保険は予算に含めるべきですか?
海外旅行保険料も世界一周旅行の予算に含めてください。
長期旅行では、一般的な短期旅行向け保険では期間をカバーできない場合があります。補償期間、治療費、携行品、救援者費用、旅行中断時の条件などを確かめて選びましょう。
世界一周旅行は半年と1年のどちらが安いですか?
総額だけを比べれば、一般的には半年の方が安くなります。
ただし、半年で多くの国を回ると飛行機や鉄道の利用回数が増え、1日あたりの費用が高くなる場合があります。1年間でも物価の安い地域に長く滞在し、移動回数を減らせば、1日あたりの費用を抑えられます。
まとめ
世界一周旅行の費用は、3か月で約100万~200万円、6か月で約150万~350万円、1年で約300万~600万円が一つの目安です。
ただし、必要な金額は旅行期間だけでは決まりません。訪れる地域、都市数、移動回数、航空券の買い方、宿泊施設、食事、観光内容によって大きく変わります。
予算を見積もるときは、航空券、宿泊費、食費だけでなく、海外旅行保険、ビザや電子渡航認証、通信費、洗濯代、日用品費なども含めてください。
また、長期旅行では病気や航空券の変更など予定外の出費が起こる可能性があります。予備費も別に確保しておきましょう。
費用を抑えたい場合は、訪問都市を増やしすぎず、物価の安い地域での長期滞在、ホステル、自炊、公共交通機関などを組み合わせます。
まずは旅行期間と行きたい地域を決め、都市ごとの宿泊費と移動費を調べて、自分の旅行スタイルに合った世界一周予算を計算してください。
