こちらの記事を読んでくださいますと、「よろしくお願いします」の英語表現について、ご理解いただけます。
それでは、ニュージーランド在住17年で通訳をしている<うらん>が解説いたします。
「よろしくお願いします」を英語で|口語・ビジネス文末
「よろしくお願いします」という言葉は、日本語のやり取りで、日常的に使用している定型のフレーズです。
では英語では、「よろしくお願いします」は、どのように表現するのでしょうか?
「よろしくお願いします」を使用する場面と、適切な英語表現
「よろしくお願いします」は、定義をするのも、翻訳をするのも、難しい言葉の1つです。
「よろしくお願いします」という言葉に、込められる意味が状況に応じて異なり、「よろしくお願いします」に、直訳できる英語のフレーズはありません。
日本語を英語に置き換えるさいには、原文である日本語の言葉の意味を、ターゲットの言語である英語で再構築する作業をおこなっています。
それゆえ、まず原文で「よろしくお願いします」が、どのような意味で、使われているのかを正しく理解し、それに該当する英語表現を選んでいきます。
通常「よろしくお願いします」は、既に起こったことには使われず、将来起こることに対しての感謝、謝罪、説明などに使われています。
以下にいくつか例をあげています。
よろしくお願いしますを、英語で口語|初対面の相手に会う際の挨拶
初対面の相手に会う際の挨拶に、使われる「どうぞよろしくお願いします」
これは相手に「今後よろしく」と、よくしてくれることを、求める意味合いの挨拶表現です。
しかし殆どの場合、昔からの習慣で形式的に使われているフレーズです。
英語でも同様に、はじめて会った際の挨拶で、形式的に使われている “nice to meet you” というフレーズがあり、この場合の「どうぞよろしくお願いします」に適切な訳となります。
はじめまして。花子です。どうぞ宜しくお願いします。
→ Hello, I’m Hanako. Nice to meet you.
といった具合です。
よろしくお願いしますを、英語でビジネスの文末に
ビジネスで、使われる「どうぞよろしくお願いします」は、新しく配属された部署での挨拶などに、使われる「どうぞよろしくお願いします」。
こちらも、前の章(初対面の相手にいう)と同様に「今後よろしく」と、よくしてくれることを求める意味合いの挨拶表現ですが、「一緒に頑張って行きましょう」、という意味が含まれており、一般的な英語の訳は以下のようになります。
また、ビジネスの取引相手に「引き続き、どうぞよろしくお願いします」と挨拶をするような場合、英語の表現は以下のようになります。
よろしくお願いしますを、英語のメールの文末
メールの文章の最後に、添えられる「どうぞよろしくお願いします」
ビジネスのメールの文章の末尾には、形式的に「どうぞよろしくお願いします」とよく添えられます。
英語のメールの末尾の定型表現は、
→ Best regards, Sincerely, All the best
などが一般的なので、これらを当てはめていきます。
相手の好意を受け取る
相手の好意を受け取るときの「どうぞよろしくお願いします」
「この件は私に任せてください」といった申し出を受け取るさいに、「それではどうぞよろしくお願いします」と伝える場合、感謝の意味合いが強くなります。
この場合、
といった表現に置き換えることができます。
まとめ
日本語の「どうぞよろしくお願いします」は、
色々な場面で使用され、誰かに何かを要求するのに、感謝を表しニュアンスを和らげる魔法のフレーズです。
「どうぞよろしくお願いします」を英語に訳そうとすると、その状況によって表現を変える必要があります。
原文である日本語の「どうぞよろしくお願いします」に、含まれる意味を理解することで、適切な英語の表現をみつけることができます。
英語にも定型のフレーズがあり、多くの場合それらのフレーズを場面にあわせて適用することができます。
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