この記事でお伝えすることは以下の通りです。
・ニュージーランドの有名人には誰がいるのか?
・ニュージーランドの有名人が成し遂げた業績
人口の少ないニュージーランドですが、これまでにたくさんの世界的有名人を輩出してきました。
今回は中でもお札の絵柄に選ばれている人物を中心に、ニュージーランド出身の有名人をご紹介していきます。
ニュージーランド出身の有名人|紙幣の人物
お札の絵柄には各国の偉大な人物が選ばれていますよね?
ニュージーランドで一番よく出回っているお札は20ドル紙幣で、絵柄にはエリザベス女王2世がプリントされています。
ニュージーランドは1840年に正式にイギリスの植民地となった国で、今でもイギリス領独立自治国ということになっており、国家元首はエリザベス女王2世です。
しかしエリザベス女王はニュージーランド出身ではないので、20ドル紙幣は除外して、あとの100ドル紙幣、50ドル紙幣、10ドル紙幣、5ドル紙幣の絵柄に選ばれている4名をご紹介していきます。
5ドル紙幣の絵柄に選ばれたニュージーランド出身の有名人
5ドル紙幣の絵柄には、Sir Edmund Percival Hillary(エドモンド・ヒラリー:20 July 1919 – 11 January 2008)が採用されています。
世界最高峰の山、エベレスト山に初登頂したことでも知られる登山家で、探検家、慈善家としても知られていました。
ヒラリーは1958年に北極点に到達し、その後南極点にも到達しました。
両極とエベレスト山を制覇した最初の人物です。
ニュージーランド勲章やガーター勲章など、数々の勲章を授与され、1992年にはヒラリーの肖像画が5ドル紙幣の絵柄として採用されました。
生きているうちにお札の絵柄になったのは、エリザベス女王に次いで2人目です。
100ドル紙幣の絵柄に選ばれたニュージーランド出身の有名人
100ドル紙幣には、Ernest Rutherford(アーネスト・ラザフォード:30 Aug 1871–19 Oct 1937)が採用されています。
ラザフォードはニュージーランド出身の物理学者で、「原子物理学の父」と言われています。
ラザフォードは放射性物質から高速で放射される、プラスの電荷をもつα粒子を使った実験を行い、α粒子がヘリウムの原子核であることを発見しました。
そして、マイナスの電荷をもつ電子が原子核のまわりを回転運動しているとする原子模型を考えました。
その功績により、1908年にラザフォードはノーベル化学賞を受賞しました。
50ドル紙幣の絵柄に選ばれたニュージーランド出身の有名人
50ドル紙幣にはĀpirana Ngata (アピラナ・ヌガタ:3 July 1874 – 14 July 1950) が採用されています。
彼はニュージーランド議会で活躍した最も重要なマオリ族政治家と言われており、マオリ文化と言語の促進と保護をしたことでも知られています。
ヌガタは先住民族マオリ族で初めて大学を卒業した人物で、議員になる以前は弁護士として働いていました。
10ドル紙幣の絵柄に選ばれたニュージーランド出身の有名人
10ドル紙幣にはKate Sheppard(ケイト・シェパード:10 March 1848 – 13 July 1934)が採用されています。
シェパードはイギリスの生まれで20歳のときにニュージーランドに移住しました。
ニュージーランドは1893年に世界で初めて婦人に選挙権を認めた国ですが(女性の被選挙権は1919年に与えられています)、その女性参政権運動で活躍した女性です。
シェパードは1887年に女性のキリスト教禁酒同盟(WCTU)の国家監督に任命され、そのことは女性参政権運動を推進するのに大いに役立ちました。
シェパードはその他さまざまな宗教組織や社会組織のメンバーとして精力的に活動を行っていました。
まとめ
今回はお札の絵柄に載っている有名人を中心にご紹介しましたが、他にもヨットレースやラグビーなどのスポーツで世界的に有名な選手や、歌手、俳優など、たくさんの有名人をニュージーランドは排出しています。
人間が入植してからの歴史も浅く、人口も少ない国ですが、はぐくまれた開拓者精神で、革新的な偉業を成し遂げる人も多く、目が離せません。
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